顧客による理不尽・悪質なクレームを指すカスタマーハラスメント(以下、「カスハラ」)という言葉は、ここ数年でよく聞かれるようになりました。最近はカスハラを深刻な問題ととらえ、接客業を中心にカスハラ対応に各企業の勢いは増しています。
1. 運送業
SNS上での中傷のリスクのあったバスやタクシー運転手の氏名表示が、2023年5月に廃止された
2. 旅館業
2023年12月に施行の改正旅館業法で、不当な要求等を行う者に対し宿泊拒否ができるようになった
3. 東京都
カスハラ防止条例を制定する方向を示している
4. JR東日本をはじめとして各企業の事例が続いている
カスハラ対応指針を策定・公表
5. 自治体・店舗等
SNS上等での中傷のリスクがあるため、名札は名字のみにし、名前の削除
厚労省はカスハラ対応基準等を示した「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」を公表しています。カスハラによる労災認定もされるようになり、自社の従業員を守ることが求められています。