年に一度の定期健康診断について、厚生労働省が検査項目を見直す検討を始めます。時代や実態にあわせて議論し、早ければ2025年から検査項目を入れ替えて実施するとしています。どの項目が検討されるのか確認をしてみましょう。
廃止または変更が指摘されている項目と理由
● 胸部X線検査
結核の発見のために始まったが、現在は肺炎や肺がんを調べるために行っている。しかし、肺がんの発見の制度が低い。不要なX線被爆が生じている可能性がある。
● 心電図検査
不整脈や心筋梗塞を調べるために行っているが、若い世代は異常が見つかるケースが非常に少なく、年齢を区切った方がいい(一定の年齢以上)
● 空腹時血糖検査
問題なのは食後の高血糖のため、食後の血糖値の検査もした方が良い。
加えた方がよいと指摘されている項目
● 骨密度検査
骨粗鬆症になると寝たきりになり認知症にも影響するため、加えるべき。
● 月経困難症や更年期障害等女性に特化した項目
症状に個人差があるため、まずは医師の問診に追加する方法が有力。