年金事務所の調査は、会社が社会保険の手続きを正しく行っているかを確認することを目的としています。間違っていれば指摘をされ、対応が求められます。原則として、調査は断ることはできません。適正に手続きをしていれば恐れることはありませんが、提出された帳簿等を、時間をかけてかなり細かくチェックされます。年金事務所の調査のポイントをまとめました。
年金事務所の調査の時期
1. 総合調査
社会保険の全適用事業所を対象とし、抜き打ちで調査される。時期は秋頃が多い
4年に1回くらい実施。
2. 算定基礎届提出時調査
総合調査を算定基礎届提出時に行うもの。7月~8月に日時を指定されるが変更可能
3. 申告時調査
関係者から申告があり、調査に必要があると認めたときに実施
年金調査で調べられるポイント
1. 資格取得・喪失が適切な時期に行われているか
・ 常勤の従業員・パート・アルバイトを加入させているか ・非常勤役員の該当・非該当
・ 退職者の資格喪失を失念していないか
2. 月額変更届・算定基礎届を適切に行われているか
・ 2等級以上の固定的賃金の昇給・降給があった場合の月額変更届を提出しているか
・ 算定基礎届に残業代や交通費等を含めて計算をしているか
3. 賞与届を提出しているか
・ 臨時の給与があった場合、支払賞与届を適切な時期に提出しているか
4. 社会保険料は適切に源泉徴収されているか
・ 決定された標準月額報酬額と従業員から源泉徴収されている社会保険料が正しいか
社会保険の被保険者に該当するかどうか曖昧な場合には、労働条件通知書(雇用契約書)による場合が多いです。特に、パート・アルバイトの場合は、必ず労働条件通知書(雇用契約書)を提出しましょう。