中小企業庁は、本年4月に「2018年版中小企業白書・小規模企業白書」を公表しました。
深刻化する人手不足の現状を分析した上で、中小企業・小規模企業の生産性向上に向けた取り組みについて分析が行われています。以下、概要を紹介します。
■■ 中小企業白書・小規模企業白書の要約 ■■
<中小企業白書より>
● 中小企業については、景況感は改善傾向にある一方、大企業との生産性格差は拡大しているとして、「生産性の向上が急務」と指摘しています。具体的には、次のような取組が重要としています。
1.生産性向上の鍵となる業務プロセスの見直し
2.人材活用面での工夫による労働生産性の向上
3.IT利活用による労働生産性の向上
4.設備投資による労働生産性の向上
5.M&Aを中心とする事業再編・統合を通じた労働生産性の向上
<小規模企業白書より>
● 小規模企業においても、次のような取組が重要としています。また、小規模企業については、経営者に業務が集中しているという問題もあり、「IT導入等による経営者の業務効率化が急務」と指摘しています。
1.業務の見直し
2.IT利活用による労働生産性の向上
3.設備投資による労働生産性の向上
4.企業間連携及び事業承継による労働生産性の向上