本年(令和2年)1月末頃から、日本でも、武漢市がある湖北省への渡航歴がない方の新型コロナウイルスへの感染が確認されています。もし会社に感染者が出た場合や自主的に休む場合の手当について整理してみました。新型コロナウイルス関係の助成金も紹介します。
■■ 新型コロナウイルスによる休業 ■■
● 新型コロナウイルスに感染し都道府県知事による就業制限
傷病手当金(または年次有給休暇)
● 労働者が発熱等の症状があるため自主的に休み
傷病手当金(または年次有給休暇)
● 労働者が発熱等に症状があるため会社が就業制限
休業手当(平均賃金の60%)
● 新型コロナウイルスに感染者が出たため、他の労働者を自宅待機
他の労働者に対して休業手当
* 傷病手当金は健康保険の被保険者である必要がありますが「被保険者以外にも給付する」、「病院の証明がなくても会社が承認すればよい」等の緊急案も検討されています。
■■ 助成金 ■■
● 雇用調整助成金
経済上の理由(新型コロナウィルス影響を該当)により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業等を行い休業手当を支払った場合に賃金の一部を助成する。
(1) 休業の初日:令和2年1月24日~7月23日 (2) 新卒者等雇用保険被保険者期間が6ヵ月未満でも対象 (3) 令和2年1月24日以降の事後提出が5月31日まで可能 (4) 生産指標の確認期間は1ヵ月(3ヵ月から短縮) (5) 事業所設置後1年未満の事業主についても対象 (6) 最近3ヵ月の雇用量が対前年比で増加していても対象 |
● 小学校等の臨時休業に伴う保護者の休暇取得支援
(1) 上記労働者に、年次有給休暇とは別に有給(賃金全額)の休暇を取得させた事業主。 (2) 休暇中に支払った賃金相当額(支給額は8330円を日額上限) (3) 適用日は令和2年2月27日~3月31日の間に取得した休暇 |
*助成金や給付金等随時更新されますので、厚生労働省のHPを確認しておきましょう。